きんかんの栄養価と薬効

Posted by admin | くだものの薬効 | 金曜日 26 2月 2010 12:13 AM

栄養と薬効
中国原産のミカン科の常緑樹。わが国へは鎌倉時代の末ごろに渡来し、福岡や和歌山など温暖な地域で栽培されました。
ミカンの中では最も小さい果実で、あま味と栄養分の集まった皮ごと食べるのが特徴です。
きんかんには、「風邪がはやるときんかんが売れる」 のたとえのあるように、風邪の民間薬として知られています。それは、レモン果汁とほぼ同じ量の、抗菌作用があるビタミンCを含み、また、ビタミンPの本体・ヘスペリジンも含んでいるからです。
ことに果皮に多く含まれています。この成分はビタミンCの吸収をよくするほか、毛細血管を強くする働きがあります。このため風邪予防はもとより、動脈硬化・高血圧にも有効に働きます。加えて、喉の炎症を鎮める成分もあります。扁桃腺が腫れてしまったときには、喉にやさしく作用し、いやしてくれます。
そのほか、β-カロチン、ビタミンE、また、果物としては珍しくカルシウムが多く含まれています。出回る秋には、風邪よけにたっぷり食べましょう。
調理のポイント
甘露煮にすると風邪のときに重宝します。きんかんをその1.5ℓ~2倍量の氷砂糖で煮つ
めるだけ。きんかんは、よく洗って楊枝でプツプツと穴を開け、最初に弱火で30分ほど煮てから氷砂糖を加え、あま味をつけます。煮汁にもエキスが出ているので捨てずにお湯に溶いて飲むとよいでしょう。

選び方と保存
表面がなめらかで、手に持ったときに重量感のあるもの。
栄養と薬効
柑きつ類でありながら、グレープの呼称があるのは、果実がぶどうのように房状につくのに由来しています。比較的新しい品種で、ミカン科に属し、18世紀、西インドのバルバドス島で作出されました。
ビタミンCが豊富で、このCの吸収を高めビタミンPやクエン酸に富むのが特徴。ビタミンCは、1個になんと160mgも含みます。半分でも1日の所要量はほぼ補給できる頼もしさです。そして、生食するのですから、無駄なくビタミンCを摂取できます。Cは抗菌・抗ストレス作用のほかに、コラーゲンの生成に関与しての美肌作り・疲労回復・肝臓機能を強化するなど幅広く体にいい働きをするビタミンです。また、酸味のもとであるクエン酸は、カルシウムの吸収を高めます。
皮にはリモネンなどの精油成分を含み、さわやかな香りで気分を明るくしてくれる作用があります。また、クエン酸との相乗効果で食欲増進・胃腸機能アップにも働きます。食べる前にしっかり香りをかげば、皮と果肉で薬効が倍増というわけです。
調理のポイント
冷やしすぎると酸味が強く感じられ、おいしくありません。ジュースを飲む場合も少しお湯を加えて温めてから飲むとよいでしょう。低カロリーが特徴の果物ですから、半分に切って食べるときは砂糖でなく、ラム酒やシェリー酒などの洋酒を少しかけ、風味を楽しむのがおすすめ。

選び方と保存
大きめで形が整っているもの。皮が薄くてずっしり感のあるものが良品です。

パイナップルの栄養価と薬効

Posted by admin | くだものの薬効 | 日曜日 21 2月 2010 10:11 PM

栄養と薬効
原産地はブラジル。日本には幕末に渡来したトロピカルフルーツです。主な成分は糖質ですが、ビタミンB1・C、食物繊維を豊富に含んでいます。よく肉料理にパイナップルを使いますが、これはパイナップルに含まれるプロメリンという酵素が肉類を柔らかくする性質があるからです。そして酸味のもとであるクエン酸がたっぷり含まれていますから、胃液
の分泌を促し、消化を助けるので、さらに消化吸収をよくします。このほかに、プロメリンには消炎作用、消腫作用、腸内の腐敗物を分解する作用があり、下痢やガス発生などの症状にも有効です。
ビタミンB1は、老化防止、疲労回復によいビタミンです。また、微量ミネラルとしてマンガンを含みます。マンガンはカルシウム吸収を促進させ、骨租髭症の予防にもなります。このほか喉の渇きをいやし、不安感を鎮める働きもあります。ただし、よく熟したものでないと、消化不良を起こすことがあるので注意。
たんばく質やカルシウムを含む食材で作った主菜のデザートに最適の果物です。
調理のポイント
プロメリンは熱に弱いため、加熱料理する際は手早く調理しましょう。フルーツサラダを作るときは、ほかの果物を柔らかくさせてしまうので最後に加えます。

選び方と保存
見かけのわりに重量があるものを選びます。香りがよく、実を指で押すと少しへこむくらいがよく熟したものです。甘みは下のほうが強いので、保存するときは葉を下にして。

バナナの栄養価と薬効

Posted by admin | くだものの薬効 | 火曜日 16 2月 2010 9:57 PM

栄養と薬効
東南アジア熱帯地域が原産地。日本に初めてバナナが上陸したのは16世紀の半ばごろ。ポルトガルの宣教師・ルイスが織田信長にバナナを献上したのがはじまりとされています。
バナナは、消化吸収のよい糖質(蔗糖・クエン酸)、たんばく質、ビタミン類ではB2、カリウムなどの有効な成分を含みます。食物繊維もたっぷり。
とりわけ、ビタミンB2とクエン酸が相乗的に働いて、疲労の原因となる乳酸やビルビン酸を分解するので、疲労の防止や回復に役立ちます。
このような栄養成分から、スポーツ選手のエネルギー補強食に用いられます。バナナ1本で薬のカリウム剤2~3錠分といわれるカリウムは、余分な塩分を排泄する・利尿作用・水分の代謝を助けるなどに有効な成分です。
さらに、水溶性食物繊維のペクチンとオリゴ糖も含まれ、これらは便秘改善のため大いに働いてくれます。また、オリゴ糖はストレートに腸に作用し、腸内のビフィズス菌をふやして、腸の働きを活性化してくれます。

調理のポイント
切ったままにしておくと、酵素の働きでで褐色になってしまいます。変色を防ぐには、酸味の強いレモンやオレンジなどの果汁をかけておくとよいでしょう。60度以上に加熱するとたんばく質分解酵素・プロメリンは、その作用を失います。

選び方と保存
皮が均一に色づいたもので、褐色の斑点が出はじめたら食べごろです。低温を嫌うので室温で保存を。皮ごと冷凍もできます。

メロンの栄養価と薬効

Posted by admin | くだものの薬効 | 金曜日 12 2月 2010 11:01 PM

栄養と薬効
中近東、中央アジアが原産地。日本へは明治中頃に入ってきましたが、普及したのは大正末期と新しいのです。メロンの種類は、温室メロン(網メロン)と露地メロン(プリンスメロンや夕張メロン) に大別されます。
主成分は、糖質の果糖・ブドウ糖・蔗糖で、これらは吸収が速く、朝食に食べると、即効性の活力源になります。また、喉の渇きを止め、食欲を増進させます。夏パテにもよいでしょう。
利尿作用のあるカリウムも多く含まれています。余分な水分を排泄し、むくみをとるなどと働きます。しかし、体を冷やす作用もあるので、冷え性の人は、夜遅くに食べたり、多食するのは避けたほうがよいでしょう。

さて、温室メロンと露地メロンの成分上の違いは、β-カロチンとビタミンCの含有量にあります。いずれの成分も後者の含有量が多い。しかし、香りは温室メロンに軍配が上がります。
また、β-カロチンほかの有効成分は、ワタの部分に多く含まれています。できれば、捨てずに丸ごといただきたいものです。
調理のポイント
マスクメロンの食べごろは、日時が指定されていない場合は、花の落ちた部分を押してみて、わずかにへこむようなら食べごろです。また、へタのT字部分はとれやすく、傷みやすいのでつり下げて持たないようにします。

選び方と保存
マスクメロンは中型で、ずっしりと重く、網模様がくっきりと平均して出ているものを。保存は低温で風通しがよいところに。

プルーンの栄養価と薬効

Posted by admin | くだものの薬効 | 月曜日 8 2月 2010 11:31 PM

栄養と薬効
プルーンはバラ科の落葉中高木で、すももの一品種にあたります。原産地のコーカサスのある村では、「命の果実」と呼び、大切にしています。欧米では、自然食療法〝ミラクルフルーツ (驚異の果物)″として貧血や便秘に用いています。朝食にプルーンを食べる習慣はヨーロッパに定着した生活の知恵です。
貧血に有効なのは、鉄をはじめとするミネラルが多いためです。鉄は100g中に1.1g含み、果物の中ではベスト10に入ります。
ビタミンA・B群・ナイアシン、カリウムカルシウムなどのミネラル類もバランスよく含んでいます。白いご飯に塩辛いおかず大好きの日本人には、塩分を体外に運び出すカリウムは大切な栄養素です。
さて、豊富だという鉄は、レバーの含有量にはとてもかないませんが、手軽さで考えるとプルーンに軍配が上がります。携帯もでき、臭みも調理の手間もいらないのですから、働く女性や外食が多い方にはぜひとも利用していただきたい食品です。また、水溶性食物繊維・ペクチンも豊富に含まれ、便秘解消にはもってこいの果物です。
調理のポイント
あま味があるので、ワインに漬けるだけでも立派な一品になりますし、お菓子に使えば砂糖を使わずにすみます。水煮にしてミキサーにかけるとジャムとしても活用できます。ふだんはドライタイプのものですが、初秋には生来が手に入ることもあります。たっぷりと食べておきましょう。

選び方と保存
ドライタイプは製造年月日が新しいもので、粒が大きくふっくらとしているものを。

かりんの栄養価と薬効

Posted by admin | くだものの薬効 | 木曜日 4 2月 2010 11:06 PM

栄養と薬効
果実酒、砂糖漬けなど、加工品としてはよく目にするかりんですが、生の果実はなかなか店頭でみかけることは少ないかもしれません。幸運にもみかけることがあったら、ぜひ手にとって香りをかいでみてください。強い芳香は、果物の中で一番よい香りだといわれます。
かりんの実には、豊富なビタミンCをはじめ、リンゴ酸、クエン酸、抗酸化作用のあるサポニンやタンニン (渋みの成分) などが含まれ、動脈硬化・強肝・疲労回復などに効果があります。また、芳香のもとである精油成分には、胃腸の働きを活発にするほか、咳を鎮める作用もあります。
漢方では、乾燥した果実を煎じて去痰や下痢に利用してきました。


調理のポイント

生のままでは、酸味と渋みが強く、堅いのですが、加熱すれば柔らかくなり、ジャムやゼリーが作れます。砂糖漬けや果実酒にも利用できます。また、家庭では作れませんが〝咳止めの飴″としてよく知られ、市販されています。家庭では次のような砂糖漬けで。
●かりんの砂糖漬け
材料と作り方
①かりん2~3個はよく洗って、1cm厚さに切る。
②柔らかくなるまで鍋で煮てから、黒砂糖200gを加え、混ぜながら弱火で煮つめる。
③火から下ろして、黒砂糖100gをまぶして密封容器で保存する。毎日1切れ食べる。

選び方と保存
表面につやがあり、毛が生えそろっているもの。香りの強いもの。

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