きんかんの栄養価と薬効
栄養と薬効
中国原産のミカン科の常緑樹。わが国へは鎌倉時代の末ごろに渡来し、福岡や和歌山など温暖な地域で栽培されました。
ミカンの中では最も小さい果実で、あま味と栄養分の集まった皮ごと食べるのが特徴です。
きんかんには、「風邪がはやるときんかんが売れる」 のたとえのあるように、風邪の民間薬として知られています。それは、レモン果汁とほぼ同じ量の、抗菌作用があるビタミンCを含み、また、ビタミンPの本体・ヘスペリジンも含んでいるからです。
ことに果皮に多く含まれています。この成分はビタミンCの吸収をよくするほか、毛細血管を強くする働きがあります。このため風邪予防はもとより、動脈硬化・高血圧にも有効に働きます。加えて、喉の炎症を鎮める成分もあります。扁桃腺が腫れてしまったときには、喉にやさしく作用し、いやしてくれます。
そのほか、β-カロチン、ビタミンE、また、果物としては珍しくカルシウムが多く含まれています。出回る秋には、風邪よけにたっぷり食べましょう。
調理のポイント
甘露煮にすると風邪のときに重宝します。きんかんをその1.5ℓ~2倍量の氷砂糖で煮つ
めるだけ。きんかんは、よく洗って楊枝でプツプツと穴を開け、最初に弱火で30分ほど煮てから氷砂糖を加え、あま味をつけます。煮汁にもエキスが出ているので捨てずにお湯に溶いて飲むとよいでしょう。
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選び方と保存
表面がなめらかで、手に持ったときに重量感のあるもの。
栄養と薬効
柑きつ類でありながら、グレープの呼称があるのは、果実がぶどうのように房状につくのに由来しています。比較的新しい品種で、ミカン科に属し、18世紀、西インドのバルバドス島で作出されました。
ビタミンCが豊富で、このCの吸収を高めビタミンPやクエン酸に富むのが特徴。ビタミンCは、1個になんと160mgも含みます。半分でも1日の所要量はほぼ補給できる頼もしさです。そして、生食するのですから、無駄なくビタミンCを摂取できます。Cは抗菌・抗ストレス作用のほかに、コラーゲンの生成に関与しての美肌作り・疲労回復・肝臓機能を強化するなど幅広く体にいい働きをするビタミンです。また、酸味のもとであるクエン酸は、カルシウムの吸収を高めます。
皮にはリモネンなどの精油成分を含み、さわやかな香りで気分を明るくしてくれる作用があります。また、クエン酸との相乗効果で食欲増進・胃腸機能アップにも働きます。食べる前にしっかり香りをかげば、皮と果肉で薬効が倍増というわけです。
調理のポイント
冷やしすぎると酸味が強く感じられ、おいしくありません。ジュースを飲む場合も少しお湯を加えて温めてから飲むとよいでしょう。低カロリーが特徴の果物ですから、半分に切って食べるときは砂糖でなく、ラム酒やシェリー酒などの洋酒を少しかけ、風味を楽しむのがおすすめ。
選び方と保存
大きめで形が整っているもの。皮が薄くてずっしり感のあるものが良品です。